管理職の打診で気付いた自分とのギャップと挑戦の決意
こんにちは、ブルーベリーファーム呉の横山です!
前回・前々回と、脱サラ(退職)を考えるきっかけとなった二つのイベントを考えてみました。
それでは、脱サラを考えるきっかけとなった、最後、三つ目のイベントについて考えたいと思います。
管理職打診時の感情は、とても嬉しかった
「長男誕生」、「コロナによる環境変化」、そして、
脱サラを考えるきっかけとなった3つ目のイベントは、「管理職打診」でした。
一般的に、「管理職打診」というイベントは、会社から認められるという事ですので、ネガティブではなく、どっちかというと、ポジティブな感情だと思います。
私自身も、いつかは部下を持ってみたい!チームを纏めてみたい!経験してみたい!と思い、なんとなく上司像を思い描き、そのために必要なスキルを学ぶため、仕事終わりや休日を利用し、キャリアの考え方・クリティカルシンキングという考え方を学んでいました。
多くの仕事にチャレンジしていく中で、少しずつ自信を持ち始め、可能であれば、若い年齢で、昇進したいという気持ちは強く、管理職に挑戦してみたい!と思っていたので、上司から管理職の打診を受けた際は、跳び上がる程、嬉しかったです。
就職するまでの私は、何も将来のなりたい姿はなく、何のために学んでいるかわからず、ただ毎日を過ごしていたのですが、就職後、仕事に誇りを持ちながら働いている上司・先輩・後輩に囲まれた環境のお陰で、仕事上のスキルだけでなく、人としての考え方も成長したと思います。
そして、その成長を認めて頂き、会社から管理職の打診があった時は、本当に嬉しかったです。
管理職というポジションを理解する事で、感じた事
しかし、なりたい姿であったはずの「管理職打診」の出来事が、脱サラ(退職)きっかけの一つのイベントとなりました。
私は、「管理職になる」という事の意味・意義を把握していないまま、管理職になりたいと思っていました。
管理職の仕事をぼんやりとイメージしていたのですが、それはイメージしていたに過ぎず、また、若い年齢で昇進したいという見栄・地位といった視点でなりたいと思い描いていたかもしれません。
管理職に求められる3つの事
私は管理職の打診を受け、管理職をされている方、また、他業種の管理職の方とお話していく上で、管理職に求められる事が、下記の3点だと理解しました。
①チーム全体を統率し、会社から与えられた計画数字・ミッションをやり遂げる事
②年齢問わず人材育成に関わり、キャリア支援する事
③会社からのメッセージを部下に伝え、部下に納得させ、活動を促す事
つまり、管理職になるということは、当たり前の話ですが、会社側の人間になるという事を、改めて理解したのです。
求められる事と自分の考え方のギャップ
管理職になるために、自身について振り返り・自己分析に多くの時間を費やしました。
しかし、その中で、管理職に求められる、上記②・③の点において、自身の考え方に偏りがあり、また、このまま管理職になった際、苦しくなる可能性を感じました。
例えば、②に関しては、管理職になると、年齢問わず、人のキャリアを支援する必要があると思いますが、自身が就職活動時に苦しんだ経験もあり、特に、若い人のキャリア支援を大切にしているという点です。
また、③に関して、一般職であれば、会社のメッセージに対し、自身で取捨選択し、(ダメですが、、笑)無視する事を許されるかもしれませんが、管理職という立場は、必ず会社のメッセージを、部下に伝え、活動推進していかなければいけないのです。もし会社からのトップダウンに対し、私自身が納得出来ず、疑問を持ったまま、部下に伝えるという事を続けるという事に、違和感を感じました。
目的は同じで、手段が違うだけなら、まだ良いかもしれませんが、納得出来ない仕事を、周囲に影響を与え続けることに対して、辛くなってしまう可能性を感じました。
もしかすると、もう少し私自身の経験値を増やせば、変化するかもしれませんが・・・。
まだ会社の人間になるという器ではなかったという事実と、
何より、管理職になって何をしたい?何を実現したい?という事を、会社の中で描くことができなくなり、別のキャリア選択に魅力を感じる様になったんだと思います。
管理職は、あくまで立場であり、ポジションだと思います。立場・ポジションは関係なく、自身が何をしたいのか、どのような事を成し遂げたいのか?について考えた際、自身が感じている課題に対し、挑戦してみようと決意が固くなっていきました。
挑戦する勇気を伝えたい
①長男誕生によるライフイベント(脱サラの理由は、長男の誕生で変化した自分の価値観)、②コロナによる環境変化(営業マンだった私が脱サラしたきっかけは、コロナ禍だった)、③管理職打診というイベントにより、私の価値観・考え方は大きく変化しました。この変化により、挑戦する事を決意した、脱サラ(退職)選択が、正解かどうかは、わからないです。
しかし、ブルーベリー観光農園・Cafeを通し、実現したい夢・ビジョンがあります。
ただ、こうやって、ブログを書いている今日も、「なんで退職したんね?ブルーベリー観光農園なんて無理よ!」と言われます。笑
人生を長く経験している人は、必ず、退職しないほうが良かったと言います。
でも、「絶対頑張りんさいよ!!」と温かい言葉をかけてくれます!笑
ただただ、本当に私の事を心配してくれているんだと思います。
人は見えない事に対し、批判する傾向があると思います。下蒲刈島に、人が集まり、賑わっている様子を描く人は誰もいないと思います。
しかし、年齢に問わず、誰もが挑戦する瞬間はあるはずであり、私の場合は、今な様な気がします。
先祖代々の土地を守り、現在も多くの親戚が島に住んでいる事。なぜか色々ある産業の中から農業に興味を持った事。また、戦後、祖父・親戚達が島の未来を描き、残していった建築物や島の空気感の中で事業をしたいと思った事。色々、偶然が重なっており、何かに導かれている様な錯覚を覚えます。
もし失敗した場合、人はこのような挑戦を「やっぱりダメだった」と笑い、「やっぱり」と言う事でしょう。しかし、挑戦するという事は、そんな簡単なことではなく、難しい挑戦をしているので、失敗もするはずです。
地方は、高齢化が特に進み、若い人は減少し、挑戦者が出て来ず、何も挑戦しないままなので、現状維持、すなわち、衰退していっている様に感じます。
しかし、誰もが経験したコロナによって、誰もが環境の変化を体感し、各々が想う、人間にとって大切な事・価値観に気付いた人は多いはずです。
私は、ブルーベリー観光農園・カフェという挑戦を通し、自分のなりたい姿に向け、挑戦していこうとしています!そして、これから挑戦していく人に、挑戦する大切さを伝えれる様に生きていきたいです!